高専ってどんな学校?現役高専生がメリットや特徴を徹底解説する!

はじめに

高専ってどんな学校?と聞かれたときにサラッと答えられる人は少ないと思います。
それは他とは違う学校のシステムのせいもありますが、正しい情報があまり出回っていないため、本人たちも理解できないからだと思います。

なのでこの記事では高専に5年間通い、さらに2年間専攻科(専攻科についても後述)へ進学予定のたくが高専についてを徹底解説します!

ぜひ高専進学したいなと思っている中学生の皆さんや、高専に通っているけど高専のいいところがわからないという人は読んでみてください!

高専って?

まず文部科学省が掲げる高専の説明を見てみましょう


高等専門学校は実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。
全国に国公私立合わせて57校あり、全体で約6万人の学生が学んでいます。

高等専門学校について:文部科学省 URL(http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/index.htm

少しわかりにくいですね。
え?結局高校なの?大学なの?って質問が聞こえてきます。
どちらでもないし、どちらの属性も持っているのが高専です。

意味わかりませんよね。
わかりやすく説明していきます!

高専って何年通うの?

中学卒業後に入学し、基本は5年間です。商船などの少し特殊な学科は卒業後さらに半年ほど実習期間があるようです。
さらに卒業後、高専内部に設置されている2年間の専攻科という研究・学習機関へ進学可能です。専攻科は卒業後に学位(大卒と同じ資格)がもらえます。

高専って、どんなことが学べるの?

1,2年生の時は基本的に高校と同じような内容を勉強します。
同じ内容とは言っても、理系科目が中心になります。例えば文系科目の歴史や地理などは高校で学ぶであろう範囲に到達しないことなどが多々あります。
その代わり理系科目の数学や物理などは徹底的に学びます。(この辺りも学科によって変わってきます。)

3,4年生の時は主に専門科目を学びます。例えば機械科であれば、機械力学、熱力学、材料力学からメカトロニクスまで。科学科であれば、無機化学、有機化学、電気化学など、深い内容を学びます。

そして5年生では主に研究を行います。各学科の教授の研究室へ配属され、先生の指導の下で研究を行います。
そして最後には研究成果を発表して、晴れて卒業となります。

つまり、大学よりもおよそ2年早い段階で研究を始めることができます。

卒業後の進路って?

卒業後の進路は主に就職と進学の2つです。

就職

多くの高専が売りにしているのがこの就職です。
高専には多くの超有名企業や中小企業から求人が来ます。言ってみれば、「選び放題」です。
5年生の初めに面接を受け、合格すれば就活終了です。
僕の友達はほとんどが1つ目の企業に内定をもらっていました。なので「有名企業に就職したい!」という人にはいいかもしれませんね。

進学

はい。僕が一押ししているのは、この進学です。
高専生の間では、「裏口入学」といわれるほど素晴らしいシステムなのです。
高専を卒業したとき、年齢は世の中の大学2年生です。その為、大学の3年生へ「編入」ができます。
この編入システムは多くの大学が用意していて、何個でも受けることができます。
この進学システムについては以下の記事で説明していますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

高専のメリット・デメリット

それではメリットから紹介していきます。しかし、メリットやデメリットは人によって逆になることもあるので、自分の考え方と合わせて読んでみてください。

メリット

1.専門的な学習が効率よくできる

これは一番大きなメリットです。
例えば、「将来車の勉強がしたい!」と思っていたとして、大学で学ぼうとすれば、高校は進学校へ行って勉強し、そして大学へ行った後に基礎学習をして…となかなか求めている勉強はできません。
しかし高専なら、1年生から勉強する目標が決まっているため、必要な勉強のみを効率的に学習していくことができます。

その代わり基礎教養が薄いと批判を受けるときもあります。

2.大手企業に就職できる

これは本当に素晴らしいです。大手企業から推薦がもらえて、だいたい内定がもらえます。
就職をなめているわけではありませんが、高専で就活がつらいという話はあまり聞きません。
興味があればお近くの高専の就職先一覧のページを見てみてください。びっくりするくらい有名企業ばかりのはずです。
それだけ、高専という機関が信頼されている証でもあります。

勘違いしないでほしいのが、必ず大手に行かなくてはいけないわけではありません。ベンチャーや中小企業に行こうと思えば行けますし、自由応募で全く違う業種に就職する人もいます。
可能性は広いですよ。

3.進学が(他と比べて)簡単

簡単といいつつ、僕は受験に失敗しています(笑)
詳しくは他の記事で紹介しますが、大学に行くにも、大学院に行くにも、進学校から行くよりは圧倒的に楽です。

様々なシステムがあるので、うまく利用して受験を制しましょう!

ちなみに僕の編入学失敗談はこちらから!

4.5年間同じ友達と過ごせる

これはメリットだと感じない人もいるかもしれませんが、ぼくにとっては大きなメリットでした。一番良かった事といっても過言ではありません。

5年間も同じ人たちといると、とにかく深い関係になります。いっぱい思い出もできます。最初は合わないかなと思っていても、いっぱいしゃべってみることで意外と超仲良くなったりします。(ホントです)
いわゆる一生ものの友達です。

さらに僕は寮に入っていたので、多くの深い友達ができました。
高専なら大体寮があると思うので、家が近くても入ることをおススメします!

このまえ卒業旅行で海外へ行ったのですが、13人で行きました。全員ととても仲がいいです。あんな関係性、人生でもう二度と作れないと思います。

5.自由な時間が多い

進学校と違い、大学受験がありません。必要な勉強だけをすればいいのです。そのため同年代の他の学生よりは確実に時間があります。

この時間をどう使うかで、高専生活の良し悪しが決まります。
部活に打ち込むもよし、バンドするもよし、ちょっと特殊なバイトするもよし、ビジネスを始めるもよしと、何でもありです。
いっぱい試してみて、失敗を経験すれば、人生に深みが出ます。何でもやってみましょう!

6.様々なプロジェクトがある

一度は聞いたことがあるかもしれませんが、ロボコンプロコンデザコンなど、様々なプロジェクトがあります。
このプロジェクトがしたくて高専に入る人も多いです。

学校が推進していることもあり、補助金が多く出たりして、自由にやってます(笑)
プロジェクトをしているみんなはイキイキしてますよ~

7.オタクが多い

これはデメリットになる人も多いかもしれません(笑)
とにかく高専はゴリゴリのオタクがいます。
だからオタク気質の人にはとても生きやすい環境です。

しかしオタクが苦手な人も安心してください!
そういう層も一定数存在します。おそらく半々くらいです。(たく調べ)
1年生の頃はそのグループは対立しがちですが、5年もあるとだんだん仲良くなっていきます。人間、そういうもんです(笑)

オタクが嫌い!という人も、話してみると面白い人ばかりなので、毛嫌いせずに飛び込んでみては?

8.先生だけでなく教授がいる

高専で主に授業をしてくれるのは先生と教授です。
何が違うの?と思う人もいるかもしれませんが、かなり違います。
先生は、大学で教員免許を取得した人のことで、教授は博士の学位を持つ、研究者です。
高専では専門科目だけでなく、数学や物理、化学や英語に至るまでも教授が教えてくれる可能性があります。
わかりにくい授業の人も多いですが、研究者ならではの知識も豊富なので、これも生かし方次第ではあります。

デメリット

1.進路変更が難しい

勘違いしないでください。進路変更はできます。
しかし、難しいのです。
なぜかというと、上でも言ったように5年間を通して専門学習をするという学校なので、進路を変更するときはすべて初めから学びなおさなければならないからです。

例えば経済学に興味が出た場合、もちろん経済学部のある大学へ進路を変更します。その時、ほかの高校生は受験対策の勉強を1年生のときからしていますが、高専生はしていません。なので受験勉強をはじめからしなければいけないのです。

僕の身の回りにも進路変更した人が何人かいます。しかし望み通りの進路へ進めた人は少ないです。

2.留年する可能性がある

留年システムはどの学校にもあるとは思いますが、高専はいとも簡単に留年します。
僕のクラス、1年生の時は41人で入学しましたが、そのうち8人が留年、3人が進路変更(授業が合わなくて)しました。

特に数学が苦手という人は厳しいかもしれません。
でもまじめに勉強していればまず留年はしないので大丈夫だとは思います。(断言はしません(笑))

最近、高専では留年生を減らそうという動きもあるみたいですね。

3.考え方が固まってくる

メリットで、5年間同じ友達と書きましたが、これには大きな弊害があります。
関わる人があまり変わらないと、情報の幅が狭まります。しかも、自分が気づかないうちに。
これは大問題なのです。
現代の世の中、情報はインターネットで収集できますが、根本的なことは人と人との関わりでしか得られません。

対策として、地元の友達を大切にしたり、興味ある人に会いに行ったり、オフラインでの動きを自分からしていくことが大事です。

僕は自分でいろんな人に会いに行ってから、いかに高専が閉じた環境なのかと気づきました。
何事もそうですが、自分で動くことは大事ですね。

4.女子が少ない

これは行く学科にもよりますが、工業校なので女子は少ないです。
僕の学科(機械工学科)では41人中、女子は3人でした。
なので男子の友達は腐るほどできます。
そのかわり大多数の人は彼女を作るのに苦戦します。

絵にかいたような青春は送れませんので、「俺は高校でアオハルしたい!」という人は高専は向いてないかもしれません。
実際僕も、「なんでこんな学校来ちまったんだ…全然彼女できないじゃん…」と悩んだ時期もありました(笑)
青春映画とか見てしまった日には、軽く鬱状態になったりもします(笑)

逆に女子にとっては、友達となれる人が少ない代わりに彼氏作り放題です(笑)
そんなに可愛くない(失礼)女の子でも、めちゃくちゃなイケメンと付き合っていたりします。

5.認知度が低い

高専って何?と思ってこの記事にたどり着いた人も多いとは思いますが、やはり認知度は低いのが現状です。
近くに高専がある地域だとどういう学校か知られていることが多いですが、少しでも離れてしまうと途端に認知度が下がります。
僕の住んでいた地域の認知度は70%くらいでしょうか。たまに話が伝わらない時があります。すごく困ります。
説明してもあまり伝わらず、結局、「専門学校なの?」と言われてしまうこともしばしば…

最後に

僕は入学して3年生まで、高専に入ったことを後悔していました。彼女もできないし、勉強も難しいし。でも最近高専でよかったと思えるようになりました。

人によっていろいろ感じることはあるとは思いますが、

決断した道を正解へと導く

ことが一番大事です。
進路がどうなっても、あきらめずに頑張りましょうね(自分に言い聞かしている)

この記事があなたのお役に立てばうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございます!

他にも高専に関する記事を書いていますので、見ていただけるとありがたいです!