高専生が編入を考えたとき最初に読む記事

はじめに

編入学というものは、世間的にはマイナーな選択肢なので、まず何から始めればいいのかわからない人も多いと思います。

編入のイメージができない!
どこから情報集めてこればいいの?
そんな疑問に答えていきます。

ちなみに僕は編入学に失敗しています(笑)
この記事を読み終えた後にでも、ぜひ読んでみてください。

編入って?

編入とは、高専を5年間終えたあとに大学の途中学年に入学できる制度です。
ほとんどの大学では三年次に編入が可能ですが、東大と京大は2年次への編入となります。(学科の変更や単位不足等の理由で、三年次に入学できても一年強制留年させられる場合もあります。)

高専生の間では「裏口入学」と呼ばれるほど大学に入りやすい制度です。
体感ですが、進学校から大学に行くよりとても簡単に有名国立大学へ入ることができます。
これを生かさない理由はありません。

Let’s編入!

どんな大学に行けるの?

工業系だと、かなり多くの大学が編入生を募集しています。
そのなかでも、高校からの一般入試よりも国立大学に入学しやすいのか素晴らしい点です。
早稲田などの有名私立も募集をしています。
学科は、自分が今所属している学科に関連する学科がメインとなります。
学科の名前は大学によって違うため、大学ごとに調べる必要があります。

しかし、学科を変更することもできます。例えば、高専のときは機械系の学科だったけど、情報系の学科に移るということも可能です。
その場合、単位取得などで不利なことが多いのでかなり勉強しなければいけないこともあります。でもそれも大学次第ですので、調べてみましょう。

文系の学科に編入できる大学もあります。
例を挙げると、神戸大学や九州大学の経済学部などがあります。
いわゆる「文転」と言われるものです。この場合、強制留年になる場合もありますのでよく調べてから大学を決めてください。

また、海外の大学へ行くことも可能です。
先生が助けてくれない可能性もありますので、自分で頑張れる!という人は挑戦してみてもいいかもしれません。

編入するにはどうすればいいの?

ここからが本題です。
進学しようとは思ったけど、何から始めていいかわからない…という人向けに、何をするべきか解説していきます。

情報収集

はい。まずは情報収集です。

情報収集は、受験校を決める前からしてください。
受験科目の種類と難易度、受験日程、例年の倍率、編入した後の単位取得率など、集めるべき情報は多いですが、集めてから考えないと確実に後悔します。

僕の友人には、
受験校2つを決めていたが日程が被っていたことに後々気づき、受験直前で受験する大学を変更した人と、編入したはいいものの、単位を全然認めてくれない大学で、強制留年をしてしまった人がいます。
ちなみに僕も情報収集が甘かったため、厳しい倍率に苦しめられました(笑)

高専内の定期テストでもよく言われていることではありますが、受験も同じです。
受験は情報戦である」と言い切ってもいいくらいです。
とにかく普通の大学受験とは違いますので、情報がまとまっていません。
各学校が独自で情報を持っていたり、一部の先生が持っていたりするので、頑張ってかき集めてください。
それでは、情報の集め方を紹介していきます。

・メモを用意する

まず情報収集するために、メモを用意しましょう。
ノートでも、アプリのメモソフトでもいいですが、必ず得た情報はとにかく記録していきましょう。
人の記憶力はそんなにすごいものではないので、些細な情報でもメモしていきましょう。

この時僕のおすすめのメモの取り方は、大学ごとにページを変えておくことと、その情報をどこから得たかを記録しておくことです。

大学ごとにページを分けた方が、情報がきれいにまとまり、受験校を決めるときに見やすく便利です。
あと情報の出典元を記録しておくと、詳しく知りたくなった時に探しやすくなります。

・学校が用意した資料を調べる

なめている人も多いですが、各学校が用意している、先輩の「進学体験記」や進学実績をよく読んでください。しっかり読んでおくと、受験のイメージができるようになって、何をするべきかが自然に見えてくるでしょう。

この時、過去問が記録されていれば、どんな問題が出るか、サラッと見ておきましょう。明らかに難しい大学や、意外と簡単な大学があったりします。言い換えると、問題の正答率がどのラインで合格するのかとかがイメージできますので、勉強の仕方も変わってきます。

できるだけ早めに読んで、受験の実感を持ちましょう。

・ネットで受験要項を探す

資料を漁ったときに、気になった大学がいくつか出てきたと思います。その大学の編入試験の募集要項を探しましょう。
具体的には、「気になる大学名 編入」でGoogle検索し、各大学の公式ページから探しましょう。
おそらく過去の募集要項があると思いますので、見ておきましょう。特に見ておくべきところは、「受験日程」「受験科目」「TOEICなどの提出資料の確認」「面接の内容(口頭試問の有無)」ですね。最重要ですので、調べた大学は全部メモしておきましょう。

また公式サイトに、過去の受験人数と合格人数を出してくれている大学もあります。一度調べてみてください。

・ネットで編入体験記を探す

自分の気になっている大学の編入体験記をネットで探しましょう。受験体験記は基本学校ごとに独占して持っていたりして、ネットには上がっていませんが、個人で書いてくれている方がいます。

調べ方としては、2つあります。
1つはネット検索することで、もう1つはZENPENを使うことです。

「気になる大学名 編入 体験」と検索すると、個人ブログに体験記を載せている記事がいくつかヒットすると思います。受験の体験記だけでなく、編入した後の学校生活について書いてくれている人もいるので、読んでみると編入後の生活もイメージできると思います。

もう1つのZENPENというのは、編入したあとの先輩が立ち上げた学生団体で、編入体験記をサイトにまとめてくれています。ほかにも編入説明会を毎年開催しているので、参加してみてもいいと思います。また編入説明会の様子をYoutubeにもアップしてくれているので、気になる大学があれば見た方がいいです。
ZENPENの公式サイトはこちら。Youtubeはこちら

・先輩、先生、友達としゃべる

ここからはコミュ力勝負になりますが、編入後の先輩のLINEを集めたり、Twitterで編入した学生を探して連絡してみたり、自分の学部の先生に大学編入について聞いてみてください。
生の意見が聞けるので、一番力のある情報です。
アドバイスって、してる方も気持ちいいので、優しく教えてくれる人がほとんどだと思います。

知ってる先輩なんかいねーよ!って人も、友達に「この大学を受験した先輩とか知らない?」と聞いて、死ぬ気で情報を集めてください。
友達もいねーよ!って人は、いい機会です。友達を作りましょう。頑張って。

また、受験友達と雑談をしているうちに意外な情報を得られたりします。
情報交換を積極的にしていきましょう。

大学の決定

集めた情報をもとに受験校の決定をしましょう。
決定するポイントは3つです。

  • 受験の難易度
  • 入りたい研究室
  • 編入後の生活

それぞれ説明していきます。

・受験の難易度

集めた情報をもとに難易度を考えて決めていきましょう。
過去問を調べて解いてみたり、体験談を読んでみて難易度がわかると思います。

ここで注意してほしいことが、世間で言われている学校の難易度と、編入の難易度は関係ない。ということです。
旧帝大と言われる大学と地方大学を比べたとき、学科によっては旧帝大の方が簡単なんてこともざらにあります。注意して調べてみてください。

あとすべり止め大学も決めましょう。すべり止めを決める基準としてお勧めするポイントが、

  • 第一志望校より難易度が低いか同等
  • 第一志望校より早い受験日
  • 面接がある

の3点です。
簡単に言うと、すべり止めを第一志望の練習にしてしまおう。ということです。
詳しいことは僕の編入失敗談に書いてあるので見てくださるとありがたいです。

・入りたい研究室

大学に編入するうえで一番大切に考えなくてはならないのが、研究室です。
大学の理系学科では、3年生の後半から4年生の前半に、入る研究室を決めるところがほとんどです。つまり、大学に入ってすることは「研究」だということです。
やりたい研究がない大学に入ってしまうともう最悪ですので、「大学の名前」で決めるより、「入りたい研究室」で決めた方が満足度は高いと思います。

なので、大学の情報収集の時に、どんな研究室がどんな研究をしているかを調べてください。

・編入後の生活

生活というとざっくりとしていますが、編入した後、何をしたいかをイメージするということです。例を挙げていきますと、

  • 質の高い授業を受けたい、質の高い人と出会いたいという人は、名前の知れた大学へ編入する。
  • 学生生活以外のチャレンジ、活動をしたい人は、東京または東京近郊の大学へ編入する。
  • 男子ばっかりでうんざり!女子が多い学校がいい!という人は、総合大学かつキャンパスが文系学科と一緒の大学へ編入する。
  • 高専のノリが楽しいから同じような人が集まる学校がいい!という人は、技科大または専攻科に進学する。

といったように、大学には多くの付加価値があります。単に授業を受けて研究するだけではもったいないので、そういう生活面も考えて大学を選びましょう。

また、編入後に就職を考えているなら、就職したい企業の近くの大学にすると就職しやすい。みたいな副作用もあります。大学の発表している就職先一覧も調べてみるといいですね。

受験校へ見学に行く

受験校が決まったら、ぜひ見学へ行ってください。
行きたい研究室の教授に連絡して許可をもらったり、許可がもらえなくても、自由に入れる大学ならふらっと大学へ行ってみてください。
タイミングはいつでもいいです。もしあなたが1年生でも、受験直前でも行ってみてください。

見学に行くと得られるメリットが3つあります。

  • 研究室の雰囲気がわかり、自分に合うかどうか見極められる。
  • 受験の面接のときに、見学へ行った話ができる。
  • 大学生活がイメージでき、モチベーションが上がる。

僕は見学に行かず、めちゃくちゃ後悔しました。
あなたには後悔しないように、ぜひ大学へ見学しに行ってください。

就職も視野に入れてみる

ここまで調べて大学受験をイメージできてきたと思いますが、あまり大学に行きたいと思わなくなっている人もいると思います。
そういう人は、就職も視野に入れましょう。
高専からの就職は非常に素晴らしいことです。大学生と同等の知識を持ち、2年早く働ける高専生は社会に重宝されます。
無理に進学しなくてもやりたい仕事をできる可能性もあるので、就職についても調べてみましょう。

中途半端な進学は、誰も幸せになりません。
進学するなら、全力で頑張りましょう。

さてここからは学年が浅い人に向けて、受験に向かってやるべきことを書いていきます。

TOEICをしよう

とにかくTOEICをしましょう。
受験科目をまだ勉強できない段階でも、TOEICは勉強できるはずです。
もし就職に変更したとしても、TOEICは役に立ちます。
ぜひ勉強してください。

目標は700点です。800点取れれば神です。
頑張って!

順位を上げる

順位はあって無駄になるもんじゃありません。大学受験の際、5年間の順位の提出を求められることがあります。就職でも同じです。
日々の勉強はできなくても、1つでも順位を上げられるように勉強しましょう。

順位がいいと、大学の推薦を受けられる可能性があります。
基準は大学によりますが、学年の半分以上、学年の20%以上、10%以上が多いと思います。大体の目標を決めて勉強しましょう。

最後に

僕は編入に失敗しました。
成功する人がいれば失敗をする人がいるのは当然ですが、落ちるって、きついものです。
ですが今は、それをプラスにとらえることができています。それは自分の進路について深く考えることができたからです。

この記事を読んでくれているあなたには、ぜひ自分の進路をよく考えてほしいです。
進学、就職以外にも、様々な進路を歩んだ先輩がいます。
1つの考えにとらわれず、幅広く柔軟に自分の将来を考えてみてください。

よく考えたうえでの編入なら、自分が納得できるまで頑張れるはずです。

応援しています。